官報(第954号)によると、青森県弘前市の「株式会社ホテルニューキャッスル」(代表取締役:土田 剛)は3月31日、青森地方裁判所弘前支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第39号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月25日午後2時、破産債権の届出期間は5月15日迄となっている。また、破産管財人には三上和秀弁護士(葵法律事務所、青森県弘前市大字下白銀町15-7、電話:017-231-0251
)が選任されている。負債総額は約7億8000万円。
同社は1978年3月に経営破綻した弘前キャッスルホテルの事業を承継する形で設立されたホテル経営会社。地上9階建、総部屋数49室の老舗ホテル「ホテルニューキャッスル」を運営し、弘前さくらまつりなどで弘前公園を訪れる観光客のほか、地元住民から冠婚葬祭の場としても親しまれており、知名度・業容は当地では最大級の業者であった。
しかし、主力に位置付けられていたブライダル事業が結婚観の変化などで振るわず、2007年に東京地裁に民事再生法の適用を申請。以後はスポンサー企業となった地場総合建設業 アルク(弘前市)の100%子会社として事業を継続していた。近年は飲食店のプロデュースなども手掛けていたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、宿泊・飲食・婚礼事業とも苦戦を強いられ、2022年12月期まで5期連続で赤字を計上する事態となっていた。
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