官報(第969号)によると、大阪府大東市の「小出エンジニアリング株式会社」(代表取締役:開発 敏雄)は4月19日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第1244号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月20日午後1時30分、破産管財人には岡田祐輝弁護士(弁護士法人御堂筋法律事務所、大阪府大阪市中央区南船場4-3-11 大阪豊田ビル、電話:06-6251-7266)が選任されている。負債額は約12億円。
同社は1923年に小出兄弟商会として創業し、1938年に法人改組した研磨機メーカー「株式会社小出機械製作所」を前身として、1972年に設立された工作機械メーカー。前身企業の事業を承継するとともに住友電気工業【5802】の工作機械部協力工場として事業を展開。時代とニーズに応じた柔軟性を兼ね備えた機械メーカーとして工具研削盤を中心とする自社製品の展開のほか、顧客企業が保有する工作機械の改造などを請け負い、2021年12月期は約4億円の売上高を計上していた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う半導体需要の増加に伴い、製品製造に必要な半導体調達が困難となり業容が悪化。過去の設備投資に係る借入金が資金繰りを逼迫させていたうえ、前述の事情から生産が一時停滞するなど、今後の見通しが立たなくなったことから今回の事態となったという。
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