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官報(第1004号)によると、富山県南砺市の「藪工業株式会社」(代表取締役:藪 孝一)は6月13日、富山地方裁判所高山支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第95号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月21日午前10時30分、破産債権の届出期間は7月25日迄となっている。また、破産管財人には鍛冶富夫弁護士(鍛治法律事務所、富山県高岡市中川本町8-1、電話:0766-25-3123)が選任されている。負債額は約9000万円。
同社は1980年4月に型枠大工として個人創業し、1991年9月に法人改組した住宅建築会社。設立当初は型枠工事を主とする建設会社として事業展開していたが、2001年に現代表が入社した後は外構リフォーム・カーポート施工事業を開始するなど業容を拡大し、2011年には地場建築設計事務所と連携し、注文住宅事業を開始。南砺市・砺波市・小矢部市・射水市を営業エリアとして独自の規格住宅「C-CLASS」のほか、自由設計の「S-CLASS」「LS-CLASS」などの注文住宅を企画・販売・施工を行うほか、介護用品の販売及び介護リフォームも手掛けていた。
しかし近年は建設資材価格や人件費の高騰で採算が悪化していたうえ、新型コロナウイルスの影響で福祉事業が低迷。2021年3月期には年間売上高が約3900万円となり、債務超過に転落。過去の借入の返済の目途が立たなくなったことから今回の事態となった。

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