官報(第997号)によると、長野県上田市の「株式会社バン・ワールド」(代表清算人:下条 利一)は6月2日、長野地方裁判所上田支部から特別清算の開始決定を受けたことがわかった。負債額は約4億6000万円。
同社は1965年頃に創業した旧ホテル経営・スキー・スノーボード用品レンタル業者。経営していた宿泊施設「VANスクエアガーデン」(全40室・収容人員200名)は菅平高原パインビークスキー場近隣に所在し、スキー・スノーボード客に親しまれていたほか、専用テニスコートやマレットゴルフ場、多目的ホールなどスキーのオフシーズンにも楽しめるアクティビティを備えていた。また、スキー・スノーボードに関しては用具レンタルも行っていた。
しかし、1997年に行ったホテルの改修工事に伴う多額の債務負担が重かったうえに近年の新型コロナウイルスの感染拡大の影響で宿泊客数が激減し、ホテルを2020年夏に営業休止し、信州綜合開発観光(長野県茅野市)に売却する事態となっていた。その後もスキー・スノーボード用品レンタル事業は継続していたが、ワンシーズンのみの営業では維持は難しく、同事業についても2021年中に事業譲渡し、2022年11月には株主総会の決議により解散していた。
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