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官報(第997号)によると、福井県鯖江市の「上本レース株式会社」(代表取締役:上本 悟志)は6月1日、福井地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第111号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月12日午前10時35分、破産管財人には森口功一弁護士(福井さくら法律事務所、福井県福井市春山1-3-4 藤井ビル1階、電話:0776-22-1175)が選任されている。負債額は約4億2000万円。
同社は1963年1月に創業し、1985年12月に法人改組した繊維製品メーカー。ナイロンやポリエステル、レーヨン、ポリウレタンなどの繊維を自社加工し、レディースインナー向けラッセルレース生地を製造、アパレルメーカーや繊維商社に販売していた。なかでも細巾レースを得意とし、最盛期には国内シェア30%を誇っていた。
2022年には創業以来初となる自社ブランドとしてユニセックスのレースボクサーパンツ「LACEPA(ラセパ)」を開発し、応援購入サービス「マクアケ」で立ち上げ、関連会社のサバエセンイを通じて販売するなど新規事業の展開も試みていたが、アパレルメーカーからの受注減から赤字を計上し、資金繰りが限界に達したことから今回の事態となった。なお、同社の一部事業はサバエセンイが承継しており、「LACEPA」の製造・販売は現在も継続して行われている。
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