官報(第991号)によると、静岡県伊豆の国市の「株式会社正平荘」(代表取締役:中嶋 稔)は5月25日、静岡地方裁判所沼津支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第82号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年8月18日午前11時、破産債権の届出期間は6月30日迄となっている。また、破産管財人には本多裕子弁護士(東静法律事務所、静岡県沼津市三園町13-45 文化図書第3ビル2階、電話:055-933-3080)が選任されている。
同社は1965年に創業し、2006年10月に法人改組した旅館経営会社。伊豆長岡温泉に所在し、源泉かけ流しの温泉と京風料亭料理が堪能できる老舗旅館「正平荘(しょうへいそう)」(総部屋数:12室)を経営し、2009年7月期には約1億6000万円の年間収入高を計上していた。2019年にはリニューアル工事を実施し、屋号を「中伊豆料理宿 正平荘」に変更するなど、より料理に重点を置いていた模様。しかし、新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し、収益が悪化。前述のリニューアル工事の費用なども重く、資金繰りがひっ迫する事態となり、2021年8月に事業を停止し、事後処理に移行していた。
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