官報(第1004号)によると、神戸市兵庫区今出在家町の「宮家興産株式会社」(代表取締役:薬師神 幸)は6月13日、神戸地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第420号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月6日午前11時、破産管財人には西川精一弁護士(弁護士法人神戸綜合法律事務所、神戸市中央区江戸町96 ストロングビル8階、電話:078-333-8210)が選任されている。負債額は2022年2月期時点で約6億円。
同社は1926年12月に三菱重工神戸造船所の協力会社「宮家組」として創業し、1957年2月に株式会社宮家組として法人改組した鋳造製品加工請負業者。造船用部品の成型・熱処理・溶接のほか、火力発電所で使用されるタービンの製造などを手掛けていたが、三菱重工の退職者を受け入れるなどしてノウハウを蓄積し、1984年に三菱重工業神戸造船所から原子力プラント用鋳造品素材の熱処理・溶接補修及び仕上げ工事の認定を請けるなど業容を拡大。2017年3月期には約8億5000万円の年間売上高を計上していた。
しかし、神戸造船所からの受注に事実上特化していたことから同事業所の業況に業績が左右される状態であったなか、神戸造船所が製品の発注形態を下請けから構内への作業員派遣に変更したことから業績が約4億円ほどにまで悪化していた。
三菱重工長崎造船所のすべて: 「史料館」に見る産業遺産 (長崎游学(Nagasaki Heritage Guide Map) 1)
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