官報(第989号)によると、岡山市南区大福の「大久弁当株式会社」(代表取締役:武田 正久)は5月22日、岡山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第217号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月6日午前10時30分、破産管財人には森智幸弁護士(岡山ひかり法律事務所、岡山県岡山市北区蕃山町3-7両備蕃山町ビル8階、電話:086-223-1800)が選任されている。負債額は約2億9000万円。
同社は1965年に個人商店として創業し、1978年7月に岡山市北区北長瀬本町で法人改組した仕出し及び弁当製造・販売業者。主に企業向けの日配給食弁当を製造・販売する業者で、岡山市内だけでなく、倉敷市・玉野市・備前市・総社市・赤磐市・瀬戸内市内の官公庁及び大手企業を顧客として事業展開していた。また、行楽弁当や冠婚葬祭の仕出しにも対応していた。
しかし近年は人材不足のため、新規の取引開拓が困難となっていたなか、新型コロナウイルスの影響による冠婚葬祭の小規模化などの影響を受け業績が悪化。設備老朽化もあり、本社兼工場のある土地不動産を売却し、北区花尻あかね町に新工場を建設中であった。しかし、新工場の建設の遅れから事業の継続が困難となり、今回の事態となった。
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