官報(第1004号)によると、京都市中京区西ノ京の「株式会社BTX」(代表取締役:橋本 昌彦)と関連の「株式会社BWJ」(同所、同代表)の2社は6月12日、京都地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第545号及び第546号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月13日午前11時45分、破産管財人には伊藤知之弁護士(あしだ総合法律事務所、京都府京都市中京区麩屋町通丸太町下ル舟屋町407 長栄ビル3階、電話:075-221-1785)が選任されている。
BTXは株式会社セレマ(京都市)から観光部門が分社化する形で株式会社ビューティフルツアーとして2000年8月に設立された第1種旅行業者。設立当初はセレマが運営する結婚式場内に営業所を持ち、新婚旅行の企画・催行を主として事業を展開。2002年7月期には年間売上高が約40億円となるなど事業は順調に推移していた。
2009年にセレマ内から本社を移転して以降は結婚式場内営業所を廃止し、拠点営業所体制に移行。2010年には訪日視察旅行や医療ツーリズムなどを企画・催行するインバウンド部門や社員・研修旅行を取り扱う元気創造事業を立ち上げるなど事業領域を拡大させていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で主業である旅行業の業況が悪化したことから2021年3月に現商号に商号変更するとともに経営多角化・複合化を開始。プロeスポーツチーム「SUZAKU GAMING」を発足させるなど、eスポーツ関連事業を積極的に展開していたが、旅行業の不振を吸収するには至らず、年間売上高も約3億円ほどにまで落ち込んでいた。

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