官報(第996号)によると、鹿児島県霧島市の「有限会社牧水荘」(代表取締役:倉田 博文)は5月29日、鹿児島地方裁判所加治木支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第71号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年8月9日午前10時10分、破産管財人には中園貞宏弁護士(弁護士法人南洲総合法律事務所、鹿児島県鹿児島市平之町9-33 牧野ビル304、電話:099-223-9454)が選任されている。負債額は約5億5000万円。
同社は1962年に設立された旅館の経営会社。屋号が若山牧水が宿泊したことに由来するとされる純和風旅館「牧水荘」を経営していた。泉質はナトリウム-塩化物泉(家族風呂は単純泉)で、湯の華が舞う程、白濁した濃厚な温泉には定評があった一方、施設の老朽化などからくる暗さや清掃の行き届かなさが各種サイトのレビューで指摘されていた。
今回の事態は新燃岳の噴火や新型コロナウイルスの感染拡大の影響で来客数が減少したうえ、施設老朽化の更新費用が賄えないほどの資金繰りの状態にあったことから、事業の継続を断念した模様。
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