岐阜県岐阜市の住宅建築会社「株式会社フューダック」に破産開始決定 規格住宅「Vintage house」を展開


官報(第974号)によると、岐阜県岐阜市の「株式会社フューダック」(代表取締役:小牧 新平)は4月27日、岐阜地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第130号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月25日午後3時40分、破産債権の届出期間は6月8日迄となっている。また、破産管財人には小島浩一弁護士(廣瀬小島法律事務所、岐阜県岐阜市端詰町56 JAぎふビル別館3階、電話:058-263-9513)が選任されている。負債額は約2億8400万円。

同社は1973年8月に山一建材の関連会社「株式会社山一ハウジング」として設立された住宅建築会社。設立当初は地域工務店の建築及び不動産取引に関する支援事業を展開していたが、1994年10月に一級建築士事務所として登録して以降は長期優良住宅の設計支援のほか、規格住宅「Vintage house」「環の家」を開発・商品化。これらが長期優良住宅先導的モデル事業に採択されるなど業容を拡大していた。

2012年9月に現商号に商号変更して以降は長期優良住宅の元請事業に注力し、長期優良住宅の設計認定申請数が400件を突破するなど高い評価を得ていた。しかし近年は住宅市況悪化や競合業者との競争激化により売上高が減少。山一建材とともに資金繰りに行き詰まり、今回の事態となった。



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