官報(第983号)によると、熊本県上益城郡山都町の「有限会社虹の通潤館」(代表取締役:梅田 穰)は5月15日、熊本地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第206号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年8月3日午後2時、破産管財人には榎崇文弁護士(京町法律事務所、熊本県熊本市中央区京町2-14-25、電話:096-324-3255)が選任されている。なお代表の梅田氏は山都町の町長を務めている。
同社は1996年4月に山都町などが出資する形で設立された第三セクター。1972年に通潤荘として開業した宿泊施設を2002年にリニューアルした客室数36室、宿泊定員133人の温泉宿泊施設「通潤山荘」の運営を行っていた。2016年に発生した熊本地震やその後の豪雨災害により休業を余儀なくされたほか、2018年には同社幹部による合計1350万円の不正受領が発覚するなど信用が悪化。さらに新型コロナウイルスの影響により宿泊者が減少したことや施設改修費用などが重く、厳しい経営を余儀なくされていた。そのため、2023年3月25日に営業を停止し、今回の事態となった。
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