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官報(第984号)によると、島根県松江市の「株式会社タワー」(代表取締役:安田 和平)と関連の「有限会社ゆうぶん」(同所、同代表)の2社は5月16日、松江地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第72号及び第71号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月5日午前11時30分、破産債権の届出期間は6月13日迄となっている。また、破産管財人には遠藤郁哉弁護士(松江ちどり法律事務所、島根県松江市朝日町498 松江センタービル5階、電話:0852-67-5993)が選任されている。負債額はタワーが約1億6600万円、ゆうぶんが約5000万円の2社合計約2億1600万円。
タワーは1988年に設立された飲食店経営会社。設立当初は衣料品販売を事業としていたが、売上不振のため業態変更し、カラオケボックス運営のほか、大手居酒屋や地場企業の炉端焼店のフランチャイズ店舗経営などを展開していた。コロナ禍となった2020年以降は居酒屋業態の不振からランチタイム営業をメインにしようと同グループのウナギ専門店のFC店に転換したものの売上は回復せず、今回の事態となった。
ゆうぶんは1983年に設立された不動産賃貸業者。松江市内の繁華街において2棟のテナントビルを運営していたが、テナントの撤退やその後の家賃引き下げ、コロナ禍におけるさらなるテナントの撤退により収益が悪化。タワーが経営破綻したことからこれに連鎖する形で今回の事態となった。
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