官報(第978号)によると、横浜市鶴見区豊岡町の「株式会社スリーアイ」(代表取締役:入江 一行)は5月8日、横浜地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第892号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月14日午後1時30分、破産債権の届出期間は6月9日迄となっている。また、破産管財人には畑裕士弁護士(川崎ひかり法律事務所、神奈川県川崎市川崎区東田町8 パレール三井ビルディング11階1101、電話:044-223-4401)が選任されている。負債額は約19億2000万円。
同社は1990年9月に設立された調剤薬局の経営会社。東京都・神奈川県において調剤薬局を12局、整骨院を2店舗運営するほか、代表個人の人脈により薬局や飲食店の店舗リフォーム工事や美容機器の販売・リースなどを手掛け、2019年12月期には約26億3600万円の年間売上高を計上していた。
しかしその後は大手薬局チェーンをはじめとする競合先との競争激化や新型コロナウイルスの影響による来局数減少による院外処方収入の減少していた。店舗リフォームなどの工事部門についても新型コロナウイルスの感染拡大により飲食店が休業となった影響から受注が鈍化したことから2021年12月期の年間売上高は約21億5,600万円に落ち込み、有利子負債の返済負担が重く、資金繰りがひっ迫したことから2022年12月に事業を停止し、今回の事態となった。
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