官報(第979号)によると、堺市堺区中瓦町の「株式会社テクノ大徳」(代表取締役:三木 隆周)は5月9日、大阪地方裁判所堺支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第348号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年8月22日午前11時30分、破産管財人には小林功武弁護士(小林功武法律事務所、大阪府大阪市北区西天満4-2-2 ODI法律ビル301、電話:06-6364-3212)が選任されている。負債額は約34億5000万円。
同社は1993年11月に設立されたパチンコ店経営会社。設立当初は岡山県を営業エリアとする不動産会社として事業を展開していたが、2004年7月にパチンコ店経営会社を吸収合併し、パチンコ店経営に業態を変換。堺市内にて「エムズ本店&プレミアムライト店」「Passimo21」を運営するほか、ダイニングレストラン「DDS/デリシャスダイニング」など飲食店も2店舗併営し、ピーク時の2014年7月期には約59億900万円の年間売上高を計上していた。
しかし近年は、改正風営法に基づく出玉性能制限機種への切り替えや受動喫煙防止法などの影響による業界不振に加えて、近隣に同業他社の大型店舗が出店したことによる競争激化により、業績が縮小傾向で推移。2020年以降は新型コロナウイルスの影響により一時休業を余儀なくされたことから所有不動産の売却や「Passimo21」の閉店などの施策を行ったが2022年7月期の売上高は約21億1400万円まで減少。先行きの見通しが立たなくなったことから2023年3月には「エムズ本店&プレミアムライト店」をKAM株式会社に吸収分割し、遊技場運営から撤退していた。
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