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官報(令和5年5月9日 号外第97号)によると、熊本市南区江越の「株式会社セイ・エンタープライズ」(代表取締役:小山 静貴)と関連の「株式会社セイリンク」(同所、同代表)は4月20日、熊本地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第173号・第174号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月19日午後3時、破産管財人には山野史寛弁護士(柴田・斉藤・山野法律事務所、熊本県熊本市中央区草葉町2-27、電話:096-325-2627)が選任されている。
同社は1978年11月に喫茶店として創業し、1984年に有限会社セイ・エンタープライズとして法人改組した飲食店経営会社。熊本県を中心に九州エリアにおいて「ピソリーノ」を複数店舗展開し、人気を博していた。直営店舗のほか、ライセンス契約(ノウハウ提供のみ行い、価格・仕入・店舗名に本部が関与しない契約方式)を結ぶ形で最盛期には約50店舗を展開していた。
しかし近年は新型コロナウイルスの影響によりビュッフェ形式だった「ピソリーノ」からの業態変更を迫られ、直営の「ピソリーノ」をオーダーバイキング制に変更したほか、生パスタとかき氷を扱う「スパユキ」やハンバーグ×ロックがコンセプトの「ハンバーグマン」など新業態の展開に主軸を移していたが、競争が激化したことにより不採算店を閉鎖するなど業容を縮小していた。なお、ライセンス展開していた店舗など一部店舗は経営主体を変更したうえで、営業を継続している。
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