官報(第981号)によると、岩手県奥州市の「株式会社水沢クロス開発」(代表取締役:千葉 貢)は5月11日、盛岡地方裁判所水沢支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第23号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年8月24日午後1時30分、破産債権の届出期間は6月29日迄となっている。また、破産管財人には日高拓郎弁護士(日高法律事務所、岩手県北上市本通り1-7-12 新町ビル2階、電話:0197-65-6432)が選任されている。負債額は約2億9000万円。
同社は2004年3月に有限会社水沢中央開発として設立された商業施設の運営会社。1985年に当時の水沢市により整備された大型商業施設「ショッピングシティ・メイプル」の前運営会社が各店舗のジャスコの撤退などを受け経営破綻したことから同社から営業譲渡を受ける形で事業を開始。リノベーション補助金などで資金を調達して大規模改修を実施し、2006年4月にジョイスを核店舗とする商業施設「メイプル」としてリニューアルオープンしていた。
しかし、リニューアルオープン後も商圏人口の減少や施設の老朽化などもありテナントの他施設への流出が止まらなかったほか、新型コロナウイルスの影響による来客数のさらなる減少、電気代など光熱費の高騰もあり、資金繰りが限界に達したことから2023年4月に民間テナントとの賃貸契約を終了し、行政機関が入居する部分を除き施設を閉鎖していた。
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