東京都港区の花卉小売業「株式会社ケイフローリスト」に破産開始決定 コロナ禍で主力事業が不振


官報(令和5年5月25日 号外第110号)によると、東京都港区赤坂の「株式会社ケイフローリスト」(代表取締役:栗原 浩之)は5月10日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第2654号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月7日午後2時30分、破産債権の届出期間は6月7日迄となっている。また、破産管財人には山崎雄一郎弁護士(みとしろ法律事務所、東京都千代田区神田錦町2-1-8 竹橋ビル2階、電話:03-5282-3216)が選任されている。

同社は1963年に創業し、1966年10月に有限会社ケイフローリストとして法人改組した花卉小売業者。全国に10店舗以上の拠点を持ち、結婚式でのメインテーブルやゲストテーブル、ブライダルブーケなどのブライダルフラワー装飾を主力として事業を展開、通信販売サイトの運営やフラワーギフトや開店祝の花輪などの販売も手掛け、ピーク時には約6億2000万円ほどの年間売上があったという。

しかし近年は新型コロナウイルスの影響により主力のブライダルフラワー装飾事業が不振となり、収益が急速に悪化。2022年に自宅用の花の需要が増えているとして動画によるアレンジレッスン付きサブスクサービス「彩時間(irojikan)」を開始するなどで対応していたが奏功せず、資金繰りが限界に達したことから2022年12月31日に事業を停止し、事後処理に移行していた。



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