官報(第978号)によると、大阪府茨木市の「株式会社シカゴピザ」(代表取締役:中野 雅弘)は5月8日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第1060号で、破産管財人には宮本圭子弁護士(弁護士法人第一法律事務所、大阪府大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー24階、電話:06-7669-8933)が選任されている。負債額は約15億円。
同社は1986年10月に1号店「シカゴピッツァファクトリー渋谷店」をオープンしたトロナジャパンの宅配ピザ事業会社(2008年4月設立)を前身として2015年6月に株式会社CPFとして設立された宅配ピザのフランチャイズチェーン事業会社。2016年1月に前身会社を吸収して現商号に商号変更した。
西日本を中心に「シカゴピザ」を主体に「どんぶり名人」「麺や逸杯」「天かつ庵」「匠屋」「シカゴズダイナー」など65店舗(直営店40店、FC店25店)で宅配事業を手がけ、関西では相応の知名度を獲得して店舗を増やし、宅配可能地域を拡大。2020年3月期には約34億6300万円の年間売上高を計上していた。
しかしその後は同業大手との競争激化により収益は低調に推移。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要を追い風に年間売上高を約42億3300万円まで伸長させ、収益面でも黒字化していたが、他業種のデリバリー事業参入による人件費の増加などから収益が悪化し、資金繰りが限界に達したことから今回の事態となった。
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