官報(第985号)によると、静岡県賀茂郡東伊豆町の「株式会社熱川大和館」(代表清算人:山本 朗太)は5月16日、静岡地方裁判所下田支部から特別清算の開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(ヒ)第2号。また、関連の「株式会社海南荘」(同代表清算人)も5月15日に同じく特別清算開始決定を受けている。こちらの事件番号は令和5年(ヒ)第3号となっている。なお、旅館の経営は新会社「熱川大和館株式会社」により継続して行われている。負債額は2社合計で約14億円とのこと。
株式会社熱川大和館は1949年に創業し、1972年に法人改組した旧旅館経営会社。熱川海岸に面した立地で全室オーシャンビューであることや、かけ流しの天然温泉などを売りに旅館「熱川温泉 熱川大和館」を経営していた。関連の海南荘は1950年に設立され、同旅館の資産管理を手掛けていた。しかし、近年は新型コロナウイルスの影響により宿泊客数が減少していたこと、及び浴室などの施設老朽化のための修繕費用が重かったことから2022年8月に両社による共同新設分割により新会社「熱川大和館株式会社」(同所)を設立して両社の事業を承継させていた。
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