官報(第973号)によると、川崎市麻生区上麻生の「アルテの合同会社」(代表社員:長山 智寛)は4月27日、横浜地方裁判所川崎支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第231号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月19日午後2時、破産債権の届出期間は5月29日迄となっている。また、破産管財人には畑裕士弁護士(川崎ひかり法律事務所、神奈川県川崎市川崎区東田町8パレール三井ビルディング11階1101、電話:044-223-4402)が選任されている。
同社は2017年6月に創業し、2019年4月に法人改組したパン製造・販売業者。麗人酒造の酒粕を使った「米麹種」を使用し、精製糖などを使用しない無添加食パンの専門店「アルテの食パン」を経営していた。コレステロール値を下げる効果があるとされる「植物ステロール」を配合した食パン「毎日おもちこ」や、辛み成分を低減させたハバネロの改良種「香辛子(こうからし)」を使用した「ちゃまるパン はちみつチーズ」など変わり種の食パンの開発も積極的に行っていた。
同店の商品は川崎市のふるさと納税返礼品にも選ばれるなど好評を博していたが、原料費の高騰による販売価格の上昇などから売れ行きが鈍化したほか、代理店を通じて契約した新電力「ハルエネ」との間で料金トラブルが発生していた模様。
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