官報(第979号)によると、徳島県徳島市の「赤池食品株式会社」(代表取締役:赤池 孝文)は5月8日、徳島地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第98号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月13日午前11時30分、破産管財人には森晋介弁護士(森法律事務所、徳島県徳島市新蔵町1-82 ダイアパレス新蔵207、電話:0886-02-4556)が選任されている。負債額は約5億円。
同社は1959年に創業し、1962年に法人改組した製麺業者。創業当初は業務用生中華麺の製造卸を事業としていたが、業容拡大のため、ゆで麺の製造・販売を開始。県内のスーパーマーケットのほか、地元生協との商品の共同企画により、四国のみならず関西エリアにまで販路を拡大していた。また、一時は飲食店経営も手掛けていた。
近年はデフレのほか規制緩和による大型スーパーの進出により主要取引先であった地場スーパーの売上減少もあり業績が悪化。飲食店部門の廃止など固定費の削減に努める一方、給食事業を開始するなど経営の立て直しを図っていた。しかし、コロナ禍にあって原材料費・電力料金・燃料費等の高騰もあり、資金繰りが限界に達したことから今回の事態となった。
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