官報(第966号)によると、三重県津市の「株式会社天然樹ホーム」(代表取締役:照井 修二)は4月17日、津地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第78号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月20日午前11時30分、破産管財人には室木徹亮弁護士(三重綜合法律事務所、三重県津市丸之内養正町4-1 森永三重ビル2階、電話:059-229-6660)が選任されている。
同社は1993年に創業した住宅建築会社。三重県と愛知県、岐阜県の一部地域を営業エリアとして独自手法で乾燥させた無垢材や塗り壁などの自然素材を売りに住宅商品を展開。津市や鈴鹿市に展示場を設ける形で営業を推進し、自由設計を含む注文住宅を受注。三重県下で全室天然木の無垢床と自然素材塗り壁の住宅着工数が三重県で一番の実績と自称していた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により住宅展示場の来客数が減少し、業況が悪化。本社所在地の移転や人件費圧縮などで凌いでいたが、低価格住宅との競争激化やウッドショックによる資材価格の高騰により厳しい資金繰りを余儀なくされていた。
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