官報(第957号)によると、東京都港区六本木の「サンシティグループホールディングスジャパン株式会社」(代表清算人:大原 義隆)は3月30日、特別清算の開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(ヒ)第2017号となっている。
同社は2019年8月に設立された特定複合観光施設の設置・運営に係る事業を展開していた会社。マカオに本拠を置き、ロシアやベトナムでIR(統合型リゾート)事業を手掛ける太陽城集団有限公司(サンシティグループリミテッド)の創業者で会長兼CEOを務める周焯華(アルビン・チャウ)氏の個人出資により設立され、IR施設を和歌山市に所在する人工島「和歌山マリーナシティ」に建設するための計画立案及び準備活動を行っていた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によりカジノ市場の業況が悪化したこと、日本のIR区域認定手続きに時間がかかることを理由に2021年5月に同事業から撤退することを発表。この間、親会社の太陽城集団がオーストラリアで運営するIRにおいて資金洗浄疑惑が浮上し、中国当局により同疑惑及びマカオにおけるカジノ規制強化により周焯華氏が越境賭博や資金洗浄に関与した容疑などで拘束されるなどしたため信用が失墜。2022年11月の株主総会の決議により解散していた。
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