官報(第957号)によると、東京都大田区中馬込の「株式会社プルーフ・オーシヤン」(代表取締役:竹平 時彦)は4月3日、東京地方裁判所に自己破産を申請し同日、破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第1856号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年6月29日午後2時、破産債権の届出期間は5月1日迄となっている。また、破産管財人には柳澤崇仁弁護士(奥・片山・佐藤法律事務所、東京都千代田区霞が関3-2-6東京倶楽部ビルディング8階、電話:03-6550-8125)が選任されている。負債額は約2億3000万円。
同社は1989年に東京都港区白金台にてノブプロセス株式会社の事業を承継する形で創業し、1995年3月に改組した印刷会社。創業当初は印刷工程における色校正に特化した企業だったが、2000年に関連会社を設立する形でデジタル製版に進出、2003年にはCTP印刷設備を導入して総合印刷業に業容を拡大した。化粧品や演劇の広告・ポスターなど色味を重視する印刷物に強みを持ち、色校正の熟練工を擁する同社は他社からの色校正も請け負っていた。
2008年10月に同業の株式会社東邦(東京都大田区中央)の連結子会社となっていた。しかし、デジタル印刷の伸長により本業の色校正の需要が減少したことから売上が伸び悩んだうえ、新型コロナウイルスの感染拡大によりイベント関連の印刷物需要が激減したことから事業継続が困難になったとして、3月30日に事業を停止していた。
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