東京都千代田区麹町の新電力会社「株式会社Optimized Energy」に特別清算開始決定 電力卸市場の高騰で債務超過に


民間信用調査機関の東京経済及び官報(第950号)によると、東京都千代田区麹町の「株式会社Optimized Energy」(代表清算人:荒木 秀輝)は3月23日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けたことがわかった。東京経済によると、負債額は約16億9200万円とのこと。

同社は2016年7月に東京都品川区において「株式会社Optimized Power」として設立し、同年10月に現商号に商号変更した新電力会社。当時新電力最大手だったF-Powerの代表であった埼玉浩史氏によりエネルギートレーディングハウスとして設立された会社で、卸電力取引市場のマーケットレポートの発行などを行っていた。また、新電力会社としては2017年7月に事業を開始し、東京都内のオフィスビルや工場などの需要家に対して高圧電力小売事業を展開。ピークとなる2021年3月期には約99億4500万円の年間売上高を計上していた。

しかし、一方で電力卸売市場における価格高騰の影響より前述の2021年3月期においても約27億4800万円の純損失を計上するなど、債務超過に転落。2022年にはロシアによるウクライナ侵攻に端を発するエネルギー価格の高騰により新電力事業の継続を断念し、今年の1月10日に株主総会の決議により解散を決議し、清算処理に移行していた。



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