青森県大間町の製パン業「宮野製パン株式会社」に破産開始決定 雑誌で紹介されたクリームパンが有名


官報(第959号)によると、青森県下北郡大間町の「宮野製パン株式会社」(代表取締役:宮野 成厚)は4月7日、青森地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第53号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月19日午前11時、破産管財人には熨斗佑城弁護士(沼田法律事務所、青森県青森市長島2-19-11、電話:017-777-7700)が選任されている。負債額は約4700万円。

同社は同町奥戸にて昭和初期に創業し、1967年1月に法人改組した製パン業者。「宮野甘盛堂」もしくは「かくたみやの」の屋号でベーカリーを経営し、地域に根差したベーカリーとして食パンのほか各種菓子パンを製造・販売するほか、あわびの形をした白餡入りの最中「あわび最中」や原材料の一部に大間マグロ由来のDHAを使用したチーズブッセ「マグロ一筋 ブッセ」など意欲的な和洋菓子の企画・製造・販売を手掛けていた。なかでも同社における看板商品はクリームパンで、マガジンハウス社の雑誌『Casa BRUTUS』において、全国のクリームパンで3本の指に入るとして紹介されるなど、一定の知名度を有していた。


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