官報(第952号)によると、富山県富山市の「株式会社ティーアンドティー・タカマツタテグ」(代表取締役:高松 俊郎)と関連会社の「オレットドア販売株式会社」(同代表)は3月28日、富山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第18号及び第17号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月13日午前10時30分、破産債権の届出期間は5月2日迄となっている。また、破産管財人には青島明生弁護士(富山中央法律事務所、富山県富山市堀端町1-12、電話:076-423-2466)が選任されている。負債額は2社合計で約3億1500万円。
同社は1930年に高松建具店として創業し、1990年に法人改組した木製建具メーカー。1994年に販売部門として株式会社ユニット販売(現:オレットドア販売)を設立し、ふすまや障子、ドアなどの建具を販売していた。現在、オレットドア販売の主力製品となっているオレットセーフティについては1999年に開発を開始したもので、オレットワンツードアF型が富山県経営革新支援法の承認(経支第287号)、オレットワンスリードアが富山県創造法の認可(経支第263号)を得るなど、開発力には定評があった。2004年にオレットドア販売をメーカーに組織変更し、以後はオレットドア販売の製造部門として事業を展開していた。しかし、原材料費の高騰や同業他社との競争激化に伴い、採算が悪化。今後の見通しが立たないとして2023年1月31日に廃業を決定。自己破産の準備に入っていた。
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