官報(第964号)によると、浜松市中区葵西(登記上:浜松市北区初生町)の「特定非営利活動法人アンヘレス」(代表理事:徳田 恭子)は4月14日、静岡地方裁判所浜松支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第95号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月11日午後3時、破産債権の届出期間は5月19日迄となっている。また、破産管財人には伊豆田悦義弁護士(リブラ綜合法律事務所、静岡県浜松市中区中央1-6-22 SLビル2階、電話:053-413-2238)が選任されている。
同NPO法人は2013年2月の設立。同年4月、浜松市北区初生町に開設した放課後等デイサービス事業所「天使の部屋(初生教室)」を皮切りに、「天使の部屋(都田教室)」(浜松市北区新都田、2015年4月開設)、「天使の部屋(三方原教室)」(浜松市北区三方原町、2017年10月開設)、「天使の部屋(葵教室)」(浜松市中央区葵西、2019年開設)と4施設を開設し、運営していた。同事業所は2~18歳の障害を持つ子ども達の通所支援事業所で、身体介助よりも療育・療養を中心とした支援を実施し、施設によっては一時入所にも対応していた。
しかし、同法人が2019年から2021年にかけ、初生教室及び葵教室において施設運営に必要な児童発達支援管理責任者が不在であるにもかかわらず、退職した職員の名義を使うなどして在籍しているように装い、浜松市に放課後等デイサービス施設の運営に関する給付費の申請を行ったことが匿名通報から発覚。浜松市から刑事告訴された結果、代表理事が詐欺容疑で逮捕、起訴される事態となっていた。また浜松市は2022年10月25日付で指定取消処分を行っていた。なお、前述の4施設は一般社団法人浜松児童福祉会(浜松市中央区、2022年7月創立)が承継・改称し、サービスが継続されている。
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