官報(第960号)によると、東京都北区赤羽の「医療法人社団彩祥会」(理事長:中島 知賀子)は4月7日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第1444号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月4日午前10時、破産管財人には大月雅博弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、東京都中央区八重洲2-8-7 福岡ビル9階、電話:03-3273-2600)が選任されている。
同法人は1998年1月に設立された医療法人。一般皮膚科「中島皮フ科」を経営するほか、美容皮膚科「AIMビューティーメディカルクリニック」、美肌サロン「Revitalize Esthetic」、アートメイククリニック「Medical4MenClinic」などを展開。ドクターズコスメや美容機器の企画・開発に積極的で、関連企業を複数設立していた。
近年は新型コロナウイルスの感染拡大により一般皮膚科を除く施設への来院者が減少していたものの、新型コロナウイルスのPCR検査事業を展開。都内にて12カ所の検査センターを開設・運営し、東京都からのPCR等検査無料化事業補助金を約75億円ほど申請していたが、2022年12月に不適切な検査により不正に補助金の交付を受けようとしているとして不交付決定がなされたことから、経営難に陥っていた。
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