名古屋市中区の貸切バス業「興和自動車運輸株式会社」に破産開始決定

官報（第959号）によると、名古屋市中区丸の内の「興和自動車運輸株式会社」（代表取締役：小田野 善一）は4月6日、名古屋地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年（フ）第518号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月19日午前10時30分

、破産管財人には西脇明典弁護士（西脇法律事務所、愛知県名古屋市中区錦1-20-8 カーニープレイス名古屋伏見ビル7階、電話：052-232-3760）が選任されている。

同社は1988年7月に設立された一般貸切旅客自動車運送事業者。中部国際空港、関西国際空港、成田国際空港に営業所を設置し、空港から観光地や宿泊施設へ向かう貸切バスを運行。インバウンド需要が隆興していた時期には万達旅運や日中交流中心など、インバウンド旅行事業者との取引が増えたほか、2020年頃からの新型コロナウイルスの感染拡大以後は濃縮酸素発生装置など新型コロナウイルスの感染対策商品の販売などを手掛けていた。しかし、インバウンド需要の激減から売上が落ち込み、2021年9月に募集型企画旅行を催行する旅行部門を株式会社KOWA TRAVELとして分社化するなど、経営立て直しを図っていたが奏功せず、今回の事態となった。