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官報(第959号)によると、広島県尾道市の「因の島運輸株式会社」(代表取締役:村井 敏宏)は4月7日、広島地方裁判所尾道支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第22号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月14日午前10時15分、破産債権の届出期間は5月8日迄となっている。また、破産管財人には松島功治弁護士(松島功治法律事務所、広島県尾道市因島田熊町1113-1 エクセル中山301、電話:084-525-6611)が選任されている。
同社は1952年6月に瀬戸内海汽船の出資により設立されたバス事業者。8月に事業を開始し因島地域での運行を行うほか、1996年に因島・向島・尾道-広島間に「フラワーライナー」を本四バス開発、中国バス、広島交通との共同運行で運行開始。尾道方面にも路線を開設するなど事業を拡大させていた。
しかし、島内人口の減少や自動車の普及、車両の老朽化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による観光客需要の減少から業況が悪化。創業70周年となる2022年6月にアサヒタクシー株式会社(広島県福山市)が新設した因の島バス株式会社(広島県尾道市)に事業譲渡を行い*1、同社は事後処理に移行していた。
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*1:70年目の因の島運輸 アサヒタクシーに事業譲渡(せとうちタイムズ、2022年4月30日)
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