官報(第959号)によると、秋田県秋田市の「株式会社ホテル大和」(代表取締役:佐渡谷 壽美子)は4月6日、秋田地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第55号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月10日午前10時、破産管財人には冨田大弁護士(冨田法律事務所、秋田県秋田市千秋久保田町2-23、電話:018-874-8869)が選任されている。負債額は2021年末時点で約1億4000万円とのこと。
同社は1957年に開業した大和旅館を前身とし、1970年に開業したホテル大和の経営会社。開業時は製紙工場や精錬所の建設もしくは計画がなされた時期で、主にビジネス客を想定して事業を展開。同地域への出張者が6割を占める一方、宴会部門は地域住民による結婚披露宴や地場企業の展示会などで使用され、宴会部門が同社の売上の6割を稼ぎ出していた。
しかし、近年の新型コロナウイルスの感染拡大により、地方出張の減少によるビジネス客の減少のほか宴会・展示会利用の激減により業績が悪化。コロナ関連融資を受け、ランチ営業を強化するなど経営建て直しを図っていたが物価高騰などで奏功せず、2023年3月27日に営業を終了していた。
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