東京都千代田区の元飲食店経営「株式会社フーズ・フォーラス」に破産開始決定 集団食中毒で経営破綻、特別清算開始も協定見通し立たずで破産に移行


信用調査大手の東京商工リサーチ及び官報(第951号)によると、東京都千代田区神田小川町の「株式会社フーズ・フォーラス」(代表取締役:大村 安孝)は3月28日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第69号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月14日午後2時、破産債権の届出期間は4月28日迄となっている。また、破産管財人には小堀秀行弁護士(弁護士法人兼六法律事務所白山事務所、石川県白山市殿町48、電話:076-287-6746)が選任されている。

同社は1997年5月に富山県高岡市にて創業し、1998年9月に有限会社フーズフォーラスとして法人改組した飲食店経営会社。「焼肉酒家えびす」の屋号で北陸3県を中心に展開するほか、関東においてもロードサイドを中心に焼肉店を積極的に展開し、ピークとなる2011年3月期には約20億円の年間売上高を計上していた。しかし同年4月に砺波店などでユッケを原因とする集団食中毒が発生し、信用が失墜。同年5月には砺波店など4店舗が無期限の営業停止処分を受けたほか、営業を自粛していた他店についても営業再開については自治体が難色を示したため、再開が困難となり、同年7月に廃業。

その後、債権放棄や債権者会議で被害者優先の返済計画の承認を得るという結論に至ったため、2012年2月10日に金沢地方裁判所から特別清算開始決定を受けていた。しかし、債権者との協定成立の見通しが立たないため、事後を一任した弁護士の職権により破産手続きに移行したという。


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