堺市堺区の不動産業「株式会社八起」に破産開始決定

官報（第955号）によると、堺市堺区三宝町の「株式会社八起」（代表取締役：岸本 銀次郎）は3月31日、大阪地方裁判所堺支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年（フ）第233号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月18日午後1時30分、破産管財人には塩路広海弁護士（塩路法律事務所、大阪府大阪市中央区難波3-7-12 GP・GATEビル7階、電話：06-6634-5881）が選任されている。

同社は1986年8月に設立された不動産業者。新築・中古住宅やマンション、土地の売買や仲介事業を行うほか、新築住宅を希望する顧客に対しては土地探しから資金計画、設計から施工までを一貫して自社内で行える体制を構築。近年はローコスト住宅「ZERO-CUBE+FUN」の提案にも力を入れ、2022年3月期には約5億5500万円の年間売上高を計上していた。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い発生した第3次ウッドショックの影響による建材費の高騰により採算が悪化したことに加え、開発・販売用の不動産取得に関係した借入金の負担が大きく、資金繰りがひっ迫する事態となっていた。