官報(第485号)によると、茨城県結城市の「株式会社シルクロード」(代表取締役:渡辺 道雄)と関連会社で不動産業の「協同組合ショッピングタウンゆうき」(同所、同代表理事)は4月21日、水戸地方裁判所下妻支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は令和3年(フ)第66号・第67号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和3年9月14日午前10時、破産債権の届出期間は6月21日迄となっている。また、破産管財人には藤本純弁護士(弁護士法人かなえ法律事務所、茨城県古河市長谷町27-6、電話:0280-23-1105)が選任されている。負債額は茨城新聞の報道*1によると、シルクロードが約4億6000万円、協同組合ゆうきが約5300万円の合計約5億1300万円。
シルクロードは1983年7月に設立されたショッピングセンター「しるくろーど」の運営法人。同ショッピングセンターは1984年に開業し、もともとは関連会社である協同組合ショッピングタウンゆうきの方が運営法人であったが、2004年に当時核テナントであったイトーヨーカドーが郊外大型店との競争激化を理由に撤退。地域活性化コンサルタントの有限会社ケンプランニングオフィス(千葉県浦安市)の総合ディレクションにより、運営法人をシルクロードに変更するとともに、新たな核テナントとしてコモディイイダ(東京都北区)を誘致、2004年9月にリニューアルオープンしていた。
しかし、その後も郊外の複合商業施設との競合激化や専門店街の魅力のなさによる利用客数の減少から入居テナントの撤退が相次ぎ、2019年には核テナントのコモディイイダが撤退。新たな核テナントの誘致も検討したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり難航。借入金負担などが重く、資金繰りが逼迫する状態にあったという。
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