信用調査大手の東京商工リサーチ及び官報(第485号)によると、東京都江東区有明の「株式会社TASLY JAPAN」(代表取締役:范 浩)は4月20日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は令和3年(フ)第2382号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和3年8月16日午後2時、破産債権の届出期間は6月15日迄となっている。また、破産管財人には田汲幸弘弁護士(シティユーワ法律事務所、東京都千代田区丸の内2-2-2 丸の内三井ビル、電話:03-6212-5500)が選任されている。負債額は会員を中心に債権者約1000名に対して約2億6000万円とのこと。
同社は2007年11月に設立された健康食品販売会社。中国・天津市を本拠に製薬事業などを手掛ける天士力控股集団【SHA: 600535】の実質的な日本法人として機能し、天士力が製造するプーアル茶やその加工品、化粧品、栄養ドリンクなどをネットワークビジネスの形態で販売し、2014年3月期には約32億6000万円の年間売上高を計上していた。
しかし、ネットワークビジネスという形態での事業展開ということもあり、新型コロナウイルスの感染拡大により新たな会員の獲得が困難となったため業績が悪化。月次の収支は赤字が続くようになり、仕入れや会員向けのボーナス支払いなどが困難となったため、事業継続を断念したという。
コメントを投稿
削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。