官報(第464号)によると、山口県宇部市の「中富商事株式会社」(代表取締役:中富 仁)は3月24日、山口地方裁判所宇部支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は令和3年(フ)第15号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は6月15日午前11時、破産債権の届出期間は5月6日迄となっている。また、破産管財人には讃岐 啓文弁護士(長州法律事務所、山口県宇部市常盤町2-1-28 常盤町ビル4階、電話:0836-33-2011)が選任されている。
同社は1939年3月に中富直義商店として創業し、1950年3月に法人改組した産業用電気機器メーカー。創業当初から宇部興産【4208】及び関連会社を主要取引先として事業を展開し、電気配線用フレキシブルチューブ「トミヨフレキシブルチューブ」を主力に配管用金具や被覆チューブ、コネクタなどの製造・卸売を手掛けていた。しかし近年は代表者の交代による営業力の低下に加え、同業他社との競争激化により収益が悪化。そのため、2020年3月31日に事業を停止し、自己破産の申請準備を行っていた。
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