農機具流通支援サービス「ノウキナビ」を運営する唐沢農機サービス(長野県)は4月27日、商船三井【9104】と業務提携し、アフリカへの中古農機具輸出の事業化を決定したと発表した。今後、ケニアを中心としたアフリカ諸国への日本の農機具の普及を促進していくとしている。なお、同事業に関しては商船三井が全額出資子会社「KiliMOL(キリモル)株式会社」(東京都港区、代表:大山幹雄)を2021年5月に設立して事業展開するとリリースを出しており、唐沢農機サービスが中古農機具プラットフォームを通じて良質の中古農機具を全国から調達し、KiliMOL社が運営する越境ECサイトを通じてアフリカ諸国へ輸出販売を行っていく模様だ。
現地で行ったデモンストレーションの様子 |
両社は昨年9月に越境ECサイトを活用した中古農機輸出事業の共同検討に関する覚書を締結し、今年の1月に唐沢農機サービスの「ノウキナビ」から中古農機5台を調達。商船三井が運航する自動車専用船「MARGUERITE ACE」で、神戸港及び木更津港からケニア・モンバサ港に輸送。その後、ナイロビ近郊のムエア周辺地域において、現地の農地に日本の農機が適合するかなどの実地検証を実施するとともに、現地の農家、農機オーナー向けにデモンストレーションを実施したという。
その結果、実地検証では日本の小型中古農機の有効性が確認でき、また現地の人々から日本の小型中古農機の機能に高い評価を受けたという。このため、アフリカなど開発途上国では経済発展に伴い農業の機械化が進んでいくと見込まれ、中古農機の需要も増加すると考えられたことから、両社共同で事業化して進めていくことになったのだとしている。
■関連リンク
株式会社唐沢農機サービス
https://www.karasawanouki.co.jp/
KiliMOL (Japanese High Quality Agricultural Machinery Shop)
https://kilimol.net/
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