東京都港区新橋の法律事務所「弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所」に破産開始決定

信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチ及びデータ・マックスによると、東京都港区新橋の「弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所」（清算人：川島浩）は6月24日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は令和2年（フ）第3841号で、破産管財人には岩崎晃弁護士（岩崎・本山法律事務所、東京都中央区八丁堀4-1-3 宝町TATSUMIビル5階、電話：03-6222-7233）が選任されている。負債額は弁護士法人の倒産としては過去最大となる約51～52億円（2019年3月期決算時点）。なお、同法律事務所に関しては、過払い金請求などの依頼を行っていた人向けに第一東京弁護士会が「東京ミネルヴァ法律事務所臨時電話窓口」を開設している。こちらの電話番号は03-3595-8505で、祝日を除く月曜日から金曜日の午前10時から午後4時まで問い合わせを受け付けている。

同法人は2012年4月に設立された法律事務所。個人向けには債務整理、離婚・家庭内問題、交通事故、労働問題、不動産問題、B型肝炎給付金請求など、法人向けでは一般企業法務、事業再生・倒産といった案件を手掛けていた。近年は過払い金請求訴訟や、B型肝炎給付金請求訴訟に関してTVCMなど積極的な広告展開を行い、一定の知名度を有しており、全国各地で出張無料相談会を開催していた。しかし、2020年6月10日に総社員の同意により解散。第一東京弁護士会の会費未納が発生していたことから同会が破産を申立て、今回の事態となったという。