島根県浜田市のスキー場運営「株式会社ユートピア・マウンテンリゾート」に破産開始決定 「アサヒテングストンスノーパーク」を経営、雪不足で経営困難に

官報（第163号）によると、島根県浜田市の「株式会社ユートピア・マウンテンリゾート」（代表取締役：木村 宏一）は5月22日、松江地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は令和2年（フ）第63号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和2年9月29日午後1時30分、破産債権の届出期間は6月19日迄となっている。また、破産管財人には弁護士法人山陰リーガルクリニック（島根県松江市南田町62番地6　パラディーゾビル3階、電話：0852-23-4300）が選任されている。負債額は約2000万円。

同社は浜田市旭町に所在するスキー場「アサヒテングストンスノーパーク」の運営会社。同スキー場はもともと旧旭町の第三セクター「天狗石リゾート」（2001年7月に経営破綻）が開設したスキー場で、ハートレイ（後の穴吹ハートレイ）やジェイ・マウンテンズ・グループ、スマイルリゾートと経営主体が変わり、2018年10月に現代表がスマイルリゾートから同社の全株式を取得していた。人工雪を使用したスキー場が増えるなか、同スキー場は自然雪に特化していたが、近年は暖冬による降雪量の減少から営業期間の短縮を余儀なくされており、リフトやスキー場の維持管理が困難となったことから2020年2月に事業を停止し、自己破産の準備に移行していた。