東京都江東区のタクシー業「ロイヤルリムジン株式会社」他5社がタクシー事業を休止 コロナの感染拡大による東京五輪の延期で業況悪化

東京都中央区の不動産事業などを展開する株式会社アイビーアイ傘下のロイヤルリムジン株式会社(東京都江東区)と関連5社は4月8日、タクシー事業の一時休止を発表するとともに、同社を含むグループ6社の従業員約600名を全員解雇する方針を決定したと発表した。このうち、同社を含む4社の従業員については既に解雇する意向を伝えたとしている。なお、営業再開は未定だが、同社グループでは、新型コロナウイルスの感染が終息した場合に再雇用する意向も示している。

同社グループは2008年に設立されたロイヤルリムジンを中心にタクシーやハイヤー事業を展開する企業グループ。グループ会社の中には1950年に創業した目黒自動車交通や1953年に設立されたオリエンタルタクシーなどの中堅タクシー会社もあるが、これらについても事業を休止するという。同社グループは近年、今年開催される予定だった東京オリンピックによるインバウンド需要の拡大に対応するため、急速に従業員数を拡大させており、新型コロナウイルスの感染拡大による東京オリンピックの延期により人件費が重荷になっていた上、さらなる感染拡大により外出機会がより一層減少するなど、業況の改善が短期的に見込めないと判断。NHKの報道によると、同社グループで雇用を継続し、休業手当を給付するよりも、会社都合による解雇を行い、失業給付を活用する方が従業員にとっていい結果となるとして、今回の事態となったという。




コメントを投稿

コメントを投稿

削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。

Powered by Blogger.