広島市中区の家具・雑貨小売業「株式会社Fグリップ」が事業停止 計画倒産の噂も

中国放送や中国新聞の報道^*1*2によると、広島市中区舟入南の「株式会社Fグリップ」（代表取締役：松浦 幹雄）は2月25日に事業を停止し、3月4日に自己破産の申請を行ったことがわかった。負債額は約1億6000万円が見込まれているという。

同社は2005年に設立された家具・雑貨小売業者。設立当初は家具・雑貨の企画・輸入卸売業者として、大川木工まつりなどの催事販売のほか、書店、雑貨店、家具小売店などへの卸売事業を展開していた。2017年2月に広島市内のショッピングモール「広島マリーナホップ」にアウトレット家具の小売店舗「FUTURA」を出店する形で小売業に参入して以降は小売業を中心に事業を展開し、定期的に「FUTURA家具の大アウトレット展」などの名称で催事を頻繁に開催するなど、順調に事業を展開していると思われていた。しかし、実際には同業者との競争激化により業績が伸び悩んでいたため、今回の事態となったという。

なお、同社に関しては、事業停止の前日までマリーナホップ内の特設会場で「第1回 価格破改市」と題した催事を開催していたことから、数十万円単位で家具を購入したものの、納品されていない消費者も確認されており、今後の展開に注目が集まっている。

*1：買ったはずの家具が…　購入者不安　広島市の家具販売店が経営破たん（中国放送、2020年3月26日）
*2：広島の家具販売店「ＦＵＴＵＲＡ」運営会社、安売り直後に事業停止（中国新聞デジタル、口元惇矢、2020年3月3日）