同社は1998年6月に設立された第2種旅行業者。「アイツアー」の名称で日帰りや数泊程度のバスツアーを企画・催行し、新聞広告・オリコミ広告などで訴求。1999年・2000年と2年連続で主催旅行実績全国1位となるなど、年間約10万人程度に利用されていたほか、個人旅行や出張の手配などを展開し、ピークの2002年5月期には約20億円の年間売上高を計上していた。その後も約14億円前後の売上高で推移していたが、2010年9月に総務省が行った貸し切りバス事業への指導・監督強化のほか、同業者との競争激化、節約志向の高まりなどにより業容を縮小。2011年5月期には売上高が10億円を割り込むなど、低迷が続いていた。
このため、2015年からバスを自社保有する形での運行に切り替えるなど、業務改善に取り組んでいたが、2018年夏に発生した西日本豪雨災害の影響による運行停止やキャンセルにより売上が大幅に低下。日帰り旅行を増やしたほか、割安感のあるツアー旅行を企画するなど立て直しを図っていたが、最近の新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による需要鈍化でツアー中止を余儀なくされたため、経営継続が不可能な状態に陥ったとしている。
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