大阪市北区の仮想通貨マイニング機器メーカー「株式会社LUCK CUE」に破産開始決定

官報（第7487号）によると、大阪市北区西天満の「株式会社LUCK CUE」（代表取締役：寺 匡）は3月29日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年（フ）第997号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年6月20日午後2時、破産管財人には今枝史絵弁護士（弁護士法人御堂筋法律事務所、大阪府大阪市中央区南船場4-3-11 大阪豊田ビル、電話：06-6251-7266）が選任されている。

同社は2015年10月に設立された仮想通貨マイニング機器メーカー。創業当初はキューレーションメディアやまとめサイト、コストコ商品及び輸入雑貨を販売する通販サイトなどを運営していたが、2016年10月に仮想通貨のマイニング事業を開始すると、その後は仮想通貨の価格高騰などもあり、公開マイニングファームの運用や同社オリジナルのマイニングマシン「LC-MINING Pro」の設計・製造、仮想通貨のアービトラージシステムの開発・運用などに業容を拡大させていた。

しかし、仮想通貨に対する当局の規制強化や仮想通貨のハードフォークなどの影響による仮想通貨の価値暴落の影響により主力事業となっていたマイニング事業の採算が悪化していたほか、自社開発したマイニングマシンに関する取引先であったマスタードシードが3月4日に事業を停止したため、動向が注目されていた。

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