同社は1992年3月に設立されたパソコン周辺機器卸売会社。自作パソコン向けのマザーボードなどの部品や周辺機器の卸売を主体に事業展開し、主に秋葉原周辺のBTO PC専門業者への卸売を行っていた。仕入はASRock IncorporationやUMAXなど、台湾、中国、シンガポール、米国などの海外メーカーからの輸入が中心で、一部業者においては国内販売代理店としての契約も締結。特にマザーボードメーカーの正規代理店としての業界内での知名度は高く、近年は家電量販店にも販路を拡大、主力商材の売れ行きが好調であった2016年12月期には51億4942万円の年間売上高を計上していた。
しかし、同業他社との価格競争や既製PCの価格下落による自作パソコン需要の縮小により販売が鈍化。業容拡大に伴い資金需要が増加し、金融債務の負担が増していたうえ、一部仕入元との代理店契約終了などの業況の変化により財務内容が大幅に悪化し、2017年12月期の年間売上高は48億6174万円に減少していた。そのため、金融機関に対する返済遅延が生じたため、リスケを要請するなど再建を目指していたが奏功せず、2019年3月4日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任していた。
マスタードギガは2007年6月に設立されたパソコン周辺機器及び服飾用品の輸入販売業者。もともとは技嘉科技股份有限公司(台湾、GIGABYTE)とマスタードシードの合弁会社として設立されたパソコン周辺機器販売業者で、GIGABYTEブランドのベアボーンやCPUクーラーなどを日本国内の各社に卸販売していた。近年はRAIDON TECHNOLOGY,INC(台湾)のThunderbolt3 対応のRAIDシステムやWindows用内蔵ストレージコンポーネントのほか、米カリフォルニアで急成長したスポーツウェアブランド「VIRUS」と販売代理店契約を締結し、Amazon.co.jpなどで販売していた。エース・プラスは1992年11月の設立で、こちらもパソコン周辺機器の販売業者であった模様。
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