大阪府藤井寺市の宝飾品企画販売「株式会社レモンツリー」に破産開始決定 性急な事業拡大に人材育成が追い付かず売上低下

信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチ及び官報(第22号)によると、大阪府藤井寺市(登記上の本店所在地:大阪府羽曳野市)の「株式会社レモンツリー」(代表取締役:平田 惠三)は5月27日、大阪地方裁判所に破産申請し、5月28日に破産開始決定を受けた。事件番号は令和元年(フ)第2117号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年9月11日午後2時、破産管財人には軸丸欣哉弁護士(弁護士法人淀屋橋・山上合同、大阪府大阪市中央区北浜3-6-13 日土地淀屋橋ビル、電話:06-6202-3355)が選任されている。負債総額は申請時点で約13億1000万円とのこと。

同社は1976年10月に創業し、1987年11月に法人化した宝飾品企画販売会社。自社オリジナルのシルバーアクセサリーを主体に、女性向けアクセサリー・ジュエリーブランド「Lemontree」、メンズカジュアルジュエリーブランド「SWC」、月をモチーフにしたメモリアルジュエリーブランドの「luna-di-miele」など7ブランドを展開し、全国のショッピングモールなどに5~10坪程度のテナントを出店。最盛期には69店を展開し、2008年5月期には約18億9600万円を計上していた。

しかし、性急な事業拡大に人材育成が追いつかなかったほか、リーマンショック後からの消費低迷から店舗売上が伸び悩み、不採算店が増加。そのため、不採算店の閉鎖などの施策で改善を図ったものの、店舗閉鎖費用が重く収益面が悪化し、債務超過に転落していた。その後も役員報酬や人件費の削減、ターゲットの見直しなどを行ったものの売上回復には至らず、店舗数は約20店舗にまで縮小。返済のリスケジュールの要請などで資金繰りを図ったものの、2018年8月期は売上高(決算期変更に伴う8ヶ月の変則決算)が約3億7652万円となるなど、業績回復が見込めないことから今回の措置となったという。





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