京都市南区の青果卸「株式会社きむらてつ」に破産開始決定 他県産・中国産で水増しした「九条ねぎ」で信用失墜

官報(令和元年6月7日 号外第30号)によると、京都市南区吉祥院嶋樫山町の「株式会社きむらてつ」(代表取締役:木村 哲雄)は5月24日、京都地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年(フ)第391号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年8月21日午後2時30分、破産管財人には小槻浩史弁護士(小槻法律事務所、京都府京都市中京区堺町通丸太町下ル 北川ビル、電話:075-213-4774)が選任されている。

同社は1965年に創業し、1991年3月に法人改組した青果卸売業者。創業当初は自社生産・加工した青葱を青果商や料理店向けに販売していたが、青葱の需要増加に伴い、周辺の生産者と生産委託契約を結ぶ形での卸売業者としての事業に注力。1981年に食品スーパーを経営していた京都厚生会(京都市山科区、1995年に経営破綻、一部店舗は音通が展開するFLET'Sに)との取引を開始すると、それまで事業拠点としていた京都中央卸売市場から撤退し「木村商店」の商号で事業を展開。法人改組前の1987年には年間売上高が2000万円超となるなど、順調に推移していた。

その後は関連事業として港区西麻布に「京都 きむらてつ」(後に「炙り家 縁」に屋号変更)を出店し飲食事業に参入するなど、業容を拡大させていたが、2016年10~12月に他県産や中国産の青ネギを混入し水増しする形で「九条ねぎ」を販売したとして、京都市などから行政指導を受け信用が悪化。同社代表などは意図的混入を否定していたが、2018年5月には本業である青果卸から撤退する事態となっていた。
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