山形県米沢市の繊維卸「株式会社ワボー」に破産開始決定

信用調査会社の信用交換所 東京本社及び官報(第25号)によると、山形県米沢市の「株式会社ワボー」(代表取締役:嘉藤 嘉明)は5月31日、山形地方裁判所米沢支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は令和元年(フ)第28号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年9月12日午前10時、破産管財人には羽生田智弁護士(羽生田法律事務所、山形県米沢市春日1-2-29 春日第1ビル2階、電話:0238-49-7301)が選任されている。負債額は2018年6月期末時点で約6億1608万円とのこと。

同社は1947年10月に呉服販売業「東北和紡商会」として創業し、1949年10月に株式会社和紡商会として法人化した繊維製品卸売業者。米沢織をはじめ、化合繊ジャカードや高密度シルクドビーなどの婦人服地の卸売を主体に、米沢紬織着物や呉服など和装服飾品および和装小物のOEM生産を手掛け、東京・大阪地区の繊維商社などを中心に営業基盤を形成し、1999年6月期には約20億4255万円の年間売上高を計上していた。

しかし、翌年以降は年間売上高10億円台で一進一退の業績推移となり、2012年6月期には円高により中国向けの輸出事業の中止などから年間売上高が10億円を割っていた。その後も主力販売先の事業撤退などによる減収傾向が続き、2017年には関連会社の破綻に伴う貸倒引当金繰入損などの特別損失の計上により約1億1135万円の最終赤字を計上し、債務超過に陥っていたという。


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