静岡市駿河区の水泳用品販売「株式会社ヤマナミ」に破産開始決定 競技人口減少で業績悪化

官報（第7488号）によると、静岡市駿河区下島の「株式会社ヤマナミ」（代表取締役：森 啓）は4月4日、静岡地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年（フ）第202号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年7月3日午前10時、破産管財人には野末寿一弁護士（静岡のぞみ法律特許事務所、静岡県静岡市葵区西草深町9-4、電話：054-251-3335）が選任されている。静岡商工データによると、負債総額は約5億円とのこと。

同社は1985年12月に株式会社アクネスヤマナミとして設立された水泳用品販売業者。競泳水着及び器具に事業分野を特化することにより、全国のスイミングスクールや中学校・高等学校・大学の水泳部などに販路を開拓。商品についてはミズノやデサント、山本光学などの有名メーカーから仕入れるほか、自社企画品の卸販売も行い、店舗販売や「水着屋どっとこむ」（後にヤマナミに変更）の屋号での通信販売のほか、大会会場などでの販売も行っていた。

しかし、競泳水着関連に特化していたことから顧客層が限られていたため、少子化による競技人口の減少により業績が悪化。大手量販店などとの競合も激化したことから、厳しい資金繰りを余儀なくされていた。

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